中国の単価値上がりに備える
オフショアに中国を利用してるシステム開発企業は、さぞかし多いことであろう。
中国は景気が減速しつつあるが、北京や上海を中心に物価上昇は引き続いている。この煽りをもろに食らうのが、日本のIT企業である。
3年前くらいまで、中国の年収は、3分の1といわれてきた。国内ニアショアの単価が約90万程度に対し、中国は30万円が相場であった。しかし状況は変わり、今では50万近くまで膨れ上がっている。先ほど国内ニアショアは、90万と言ったが、これは平均であり、2~3年目であれば、60から70万程度でも雇うことができる。このままだと、中国オフショアと国内ニアショアの安価な人間の単価は変わらなくなってきた。
さらに問題なのは、中国も利益を出そうとパートナーと手を組むなどして、もはや国内の構造と変わらなくなってきているのだ。QCDは益々下がっていく…
この点から、大事なポイントは、
・これから第3のオフショアへシフトしていく。(ベトナム、ミャンマーなど)
・ウソが見抜けない日本IT企業は、急激にシステム品質が低下していく。
また、薄利多売だがランニングコストは膨大な国内パッケージベンダーが潤う時代が来るのだろうか。